日産の社長になったころカルロス・ゴーンは言いました。
「答えは、会社の中にある」
と。
さしずめフリーランスなら、
「答えは、自分の中にある」
でしょう。
そう、フリーランス生活で、何か問題や課題が発生した場合も、その答えは自分の中にあるのです。
ここでの問題は、
「その、答えをなかなかうまく取り出せない」
ことなんです。
どうやったら、自分の中にある答えが取り出せるのか・・・。
その答えが
「ブレインダンプ」
なんです。
この記事はどんな方におススメか
- フリーランスになりたいけれど、自分の中にフリーランスになるだけのスキルや経験があるかどうか不安な方。
- 何か問題にぶつかっているけど、打開策が見いだせない方。
- 次のビジネスの展開のアイデアを出さないと思っている方。
- 訳の分からない不安にさいなまされている方。
そんな方におススメです。
ブレインダンプって何?
「ブレイン」は「脳」。
これはわかりますね。
では、
「ダンプ」とは。
IT関係の仕事をしているとわかる人が多いのですが、「ダンプ」とは、メモリーにあるものを出力しきること。
つまり、「ブレインダンプ」というのは、脳にあることを紙に絞り出すように書くことなんです。
思ったことを書くなんて、そんなのいつもやっていることじゃないか
という人も多いかもしれません。
しかし、「ダンプ」は「絞り出す」こと。
普段、人は脳にあるものを口に出したり、書いたりしているかもしれませんが、脳の奥底にしまっているものまでは出してはいないんです。
だから、ブレインダンプで「絞り出す」ことがポイント。
ブレインダンプのやり方
ブレインダンプのやり方は簡単。
まず、必要なものは、
- 大きな紙
- ペン
- 静寂な時間
があればOK。
ペンは数種類のカラーペンであれば、なお良しです。
時間を決めて、あるテーマに関して、自分の脳にあることを紙に書きなぐる。
書くことに何も制約はありません、ただ頭に浮かんだことを紙に書くのがポイント。
書きなぐる時間は自由です。
個人的な意見としては、集中力が続く時間がおススメ。
私は、ポモドーロ・テクニックに則って、25分としています。
そして、紙に書きなぐったキーワードを、整理します。
キーワードの整理の方法も、人それぞれやりたいようにすればいい。
- プライオリティをつけてTODOリストに変換する。
- マインドマップにして、テーマの全体像を把握する。
などです。
ブレインダンプで書いたキーワードや、文章は、あなたの持っているリソースそのもの。
リソースとは、スキル、経験、想い、財産などの総称です。
これを有効に使うことによって、
- ビジネスのアイデア
- 今悩んでいる問題点の解決糸口
等が明確になっていくはず。
ブレインダンプはシンプルで大きな自由度があるので、特にブレインダンプ自体の勉強は必要ないと思います。
でも、ブレインダンプについてもっと知りたい場合は、『ブレインダンプ』という書籍があります。
書籍の『ブレインダンプ』には、ブレインダンプの実践方法だけでなく、
- 脳の癖
- 脳の使い方
- ブレインダンプによって明確になったTODOのこなし方
も書いてあります。
そちらに興味ある方は、読んでみるといいかもしれません。
ブレインダンプ実践
ブレインダンプの実践例をいつくかご紹介。
自分のリソースをブレインダンプ
フリーランスが仕事をするときには、当たり前ですが、自分自身の中にあるリソースを武器にするわけです。
サラリーマンの方に、
「何か得意なことはないですか」
と聞くと、
「いえいえ、無芸なモノで特には・・・。」
なんて、答が返ってくる。
謙遜しているところもあるんでしょうが、実際「自分の得意なモノ」というのは1,2個しか意識していないんです。
そして、
「得意なこと」
というと、勉強や仕事がらみのことしか思いつかない人も多い。
実は、趣味や遊びの体験中にもリソースになることが多くあります。
例えば。
ゲームを廃人レベルまでやり込んだ人だったら、そのゲームの裏技や奥義などを知り尽くしていることも。
そんなあなたの経験を欲しがっている人もいるかもしれません。
そのようなリソースを掘り起こすときに、ブレインダンプが役に立ちます。
不安を解消するブレインダンプ
漠然と不安になることがあります。
そんなときには、不安の正体を見極めれば、
- その不安はまったく心配することがない
- 不安の解消方法がわかる
ということが多くあります。
そんなときにはブレインダンプをすれば、不安の正体を見極めるのに役に立ちます。
例えば、年末になぜか不安に襲われたと仮定すると。
いろいろ不安になる要因は思いつくのですが、どれが本当に自分を不安にしているかが今一つ分からないとき。
ブレインダンプによって紙に自分が不安に思っていることを書きまくります。
- 今年の売り上げを計算しなくてはいけない。
- 売掛金を回収し忘れている。
- 来年の売り上げのためのお客様フォローをしていない。
- 今年は大掃除をちゃんとやる約束をしていたのに、まったく予定に入れていない。
等々、年末の不安をピックアップできます。
そして、
- 今年の売り上げは、確定申告までにやればいいから、もう少し時間があるので、再スケジュールしよう。
- 売掛金の回収は必須だから、一番プライオリティを上げて、緊急に対処しよう。
- 年末は相手も忙しいだろうから、お客様訪問は年明け落ち着いたころにスケジュールを
- 大掃除は、今年は勘弁してもらうよう嫁に謝ろう。
などと、問題の明確化と対処方法の確定で不安が払しょくされます。
不安の払しょくにブレインダンプって、かなり使えるのでとてもおススメ。
仕事の進め方を考えるのにブレインダンプ
何かのビジネスをするのにブレインダンプで整理するとビジネスを始めやすくなります。
そのビジネスに対して、
- 知っていること
- すでに持っているリソース
- これから必要なリソース
- これからリサーチしなくてはいけないこと
これがブレインダンプで明確にしてみましょう。
画像は、「アフィリエイト」でブレインダンプした時のものです。
- 無料ブログでやるか、レンタルサーバーを借りてWordPressでやるか
- どうやって、アフィリエイトを勉強していくか
- アフィリエイトに必要がスキルは何か
などを絞り出しました。
このブレインダンプで明確になったことをタスク化して、一つ一つ進めていけばいいのです。
ブレインダンプはマインドマップと親和性が高い
ブレインダンプした後は、整理と確認が必須。
ブレインダンプしたキーワードをリスト化することが多いようですが、私は、マインドマップを作るのをおススメします。
マインドマップについては、『マインドマップ無しでは、フリーランスの仕事は考えられない』で紹介しています。
最後に
わたしは、ブレインダンプを知って、
ビジネスのアイデアを出したり
問題点の洗い出し
解決方法の策定
不安の解消
が、以前よりも楽にできるようになりました。
フリーランスって、他人からのアドバイスがなかなかもらえないのが難点ですね。
だから、ブレインダンプによって、アイデア出しや問題解決の効率化を図るのってすごく大事だと思います。